私の母はときどきとんでもない方向に間違えることがある。
それを満を辞して紹介したい。
突然だが、我が家では唐揚げが人気だ。(三女を除く)
母は唐揚げを美味しくするために、いくつかやっていることがある。
①下味の段階で肉を柔らかくするために、フォークで穴を何箇所も開ける。
②揚げるときに、油の中に入れたり、外へ出したりを繰り返す。
我が家が唐揚げが好きで、何回も母が作ってくれるおかげで導き出した答えである。
みなさんにも是非試してみてほしい。
つまり何が言いたいかというと、我が家もよく揚げ物料理をするということ。


そんな母は、1度だけ大きなミスを犯したことがある。
それは料理中ではなく、後片付けの時。
使用した油はシンクに流すことができないため、捨てるための処理をしなくてはならないのは言うまでもない。
さまざまな処理方法があるが、唐揚げのように大量の油を使用した時は、凝固剤で固めるのが一番手っ取り早い方法だろう。
そこで事件は起きてしまった。
母はいつものように白い粉状の凝固剤を油の中に投入。
するとなぜかしゅわしゅわとし始めた。
ん???
と思った母が、白い粉のパッケージを見ると、、、
そこに書いてあったのは『パイ○ユニッシュ』という文字だった。
そう。
何も難しいことはない凝固剤を入れるタイプの油の処理に、
母は排水管クリーナーである粉末タイプのパイ○ユニッシュを入れてしまったのだ。
しかし、気づいた時にはもう遅い。
しゅわしゅわと音を立て、気泡をたくさん作りながら粉末は溶けていく。
なす術のない母は、何も起こらないことを祈りながら一歩後ろに下がり、不安顔で油を見つめていた。
幸い爆発などすることなく、ただ溶けて終了したのだった。
なにが起こるかわからないことほど怖いものはない。
何も起こらなくてただただ安堵した母だったのでした。
(⚠️良い子は真似しないでね)
以上、『私の母は天然さん 揚げ物編』でした。
ちなみに脱毛クリームで顔を洗った時は、
「眉毛がなくなってたらどうしよう😟」と、鏡を見るのが怖かったそう。
眉毛は無事だった。
(⚠️良い子は真似しないでね)
おしまい。